#01 axetimes Researchとはどんなサービスなのか

axetimes Researchとはどんなサービスなのか -事業責任者に聞く「リサーチ会社に市場調査代行を依頼する意義・メリット」-

「市場調査」と聞いても、「具体的にどのようなことをするのか分からない」という方がまだまだ大多数ではないでしょうか。 
さらに、市場調査という言葉を知っていても、「調査会社に依頼するメリットは?」「費用やスケジュールはどのくらいかかるのか」など、さまざまな疑問を抱いている方も多いはずです。 

「市場調査を依頼したいけれど、分からない点が多い」「依頼前に疑問を解消したい」という方に向けて、アックスタイムズ代表・橋本がインタビュー形式で解説します 。

アックスタイムズ株式会社 代表取締役 橋本 規宏の顔写真

インタビュー回答者

アックスタイムズ株式会社
代表取締役 橋本規宏
聞き手:津島亜海(パートナーライター)

市場を理解する

正しいと思える
戦略立案や事業判断ができる

アックスタイムズでは正しいと思える意思決定プロセスをサポートします

私たちが考える市場調査の定義は、「市場を理解する」というプロセスです。そもそもなぜ市場を理解する必要があるのかというと、お客様に市場解像度を高めていただくことによって、戦略立案や事業判断をするための意思決定材料として役立てていただきたい、という考えがあります。 

市場は、供給側の企業動向や需要側の顧客動向、用途開拓、価格の動き、技術の進展、政策の変化など、さまざまな要素で構成されています。これらの要素を体系的かつ客観的に把握し、市場の実態を明らかにした上で、将来への示唆を得ることこそが、私たちの考える「市場調査」です。 

繰り返しになりますが、これにより戦略立案や事業判断などの意思決定を支援しています。 

お客様が市場調査を行う目的は多岐にわたるので、お客様の要望次第でアウトプットは異なりますが、主に以下のような情報を求められることが多いです。  

主な調査項目(目的に応じて市場を構成する要素を調査) 

  • マクロ環境・市場環境 
  • 市場規模推移 
  • メーカーシェア 
  • 企業情報 
  • 商品情報 
  • 商流情報 
  • 商習慣情報 
  • 顧客情報 
  • 用途情報 
  • ニーズ情報 
  • シーズ情報 
  • 事例情報 
  • アライアンス情報 
  • 政策情報 
  • 技術情報 
  • 海外情報 

これらの目的は、「いかに市場解像度を高めるか」ということに集約されると考えています。 

ビジネスの現場では「新しいことに挑戦したいけれど、情報が不足しているために踏み出せない」という状況がしばしば見られます。私たちの役割は、お客様の市場に対する理解度が、0%や20%にとどまっている状態から50%や80%まで引き上げることで、お客様のビジネスや新たな挑戦を後押しすることだと考えています。 

それを実現するために、私たちに求められることは、お客様が望む形式で、かつ分かりやすく整理された形でアウトプットを提供することです。 

通常、私たちの元を訪れるのは1社につき1〜2名の担当者です。しかし、私たちからのアウトプットをもとに最終的な意思決定を下すのは、その方だけではありません。そこで、私たちはお客様の社内でもアウトプットをスムーズに共有・活用していただけるよう、分かりやすく使いやすい形に整えたうえで提供しています。 

私たちは主に産業財に関する調査を行っています。その中でも特に、「脱炭素」「イノベーション」といったキーワードに関連する業界や企業のお客様から多くのご依頼をいただいています。 

また、当社の特徴として「axetimes Report」という、レポート作成・販売事業を行っています。これは、市場の情報ニーズに応えるべく当社が作成・販売しているものです。こちらを購入されたお客様から「こういう調査はできませんか?」「当社のこういう課題を解消する調査を実施したい」というお問い合わせがあり、調査を実施する機会も多くあります。 

一般的に、調査会社に市場調査依頼されるのは大企業が多いのですが、私たちは大企業だけでなく、中小企業やスタートアップからのご依頼にも幅広く対応しています。 

ご依頼をいただく部署としては、「事業企画部門」や「研究開発部門」などの新しい挑戦に取り組む部門が多いことも特徴です。  

私の知る限り、日本で市場調査を体系的に学んだ経験がある方は、全体の約1%程度と非常に少ないのが現状です。これはマーケティングに関連する部門においても例外ではありません。  

自社視点・先入観により情報収集・整理にバイアスがかかる

意思決定にバイアスがかかる可能性

客観的な視点から情報収集・整理ができる

正しいと思える意思決定ができる

事業会社の方が自社で市場調査を行うと、どうしても自社視点や先入観に影響され、情報の収集や整理にバイアスがかかってしまうことがあります。このような状況では、正しいを思える意思決定を下すことが難しくなります。そこで、私たち調査会社にご相談いただくケースが多いのです。 

私たちは客観的な視点から情報を収集し、体系的に整理することで、お客様が正しいと思える意思決定を行うための材料を提供しています。  

市場調査の手法はたくさんありますが、メインで行っているのは「ヒアリング調査・インタビュー調査」で、それ以外にも「テレマーケティング調査」や「WEBアンケート」などで、一次情報の取得を重要視しています。また、「公開情報調査」などの二次情報でも、体系化した調査により価値を持たせることができます。 

どの調査にどの方法を用いるのかは、市場調査のプロとして、お客様とのヒアリングの中で、お客様がどんなことを求めているのか、どんなことを実現させたいのかを探った上で選択しています。  

以下が基本的なフローになります。  

納品までの流れ

問い合わせ・ヒアリング 

お問い合わせをいただいた後、まずお客様とのヒアリングを実施します。この段階で、お客様の現在の状況や課題、求めている情報を詳しく把握し、最適な調査手法を検討します。 

時には、お客様自身が課題や必要な情報を明確にできていない場合もあります。その際は現状を深く理解した上で、「この状況では、こうした情報が必要ではないか」と提案し、調査手法や進め方を一緒に検討していきます。  

STEP
1

提案書作成・発注

ヒアリングの内容を基に提案書を作成し、お客様に共有します。提案書内容の調整を経ることもあります。その後、お客様企業内での稟議を経て正式に調査実施が決定した時点で発注となります。 

STEP
2

実査・中間報告

発注後、具体的な調査を開始します。私たちは調査の工程を「実査」と呼んでいます。実査の進行中、調査の中間地点で一度中間報告を行い、進捗状況や方向性を確認します。必要に応じて修正や追加対応を行い、実査を継続します。 

STEP
3

納品・報告会

実査が完了した後、レポートを作成し、納品します。さらに、実査の結果をお客様に詳しく解説するための報告会を開催します。  

STEP
4

フォローアップ

私たちのサービスの特徴の一つが、納品後のフォローアップです。調査終了から1〜2カ月後に、「調査結果をどのように活用されているか」「納品後に新たな疑問や課題が生じていないか」といった点をお客様にヒアリングしています。このようなアフターフォローを行う調査会社は、業界内でも非常に少ないと思われます。 

STEP
5

費用は案件の内容によって大きく異なりますが、一般的には数十万円から数百万円程度を目安にお考えいただければと思います。 

調査そのもの(実査)の工程は約1~2カ月程度が目安です。ただし、お客様の社内での稟議や承認プロセスが必要な場合も多いため、お問い合わせから納品までは、短くても2カ月、規模が大きな案件では3〜5カ月程度かかることもあります。なお、お客様の事情をお伺いして「お急ぎ対応」も行っておりますので、ぜひご相談ください。 

当社で手がけている市場調査の特徴として、「スポット調査」と表現すべきような短期間・小規模な調査を多くご依頼いただくという点があります。これまではお客様が「調査会社に頼むほどではない」と考えて自社で行っていたと推察されるようなスケールの調査に関しても、「こういったことはできますか?」とお問合せいただく機会が数多くあります。そんなご依頼にも、お話を伺った上で柔軟に対応しています。  

当社とお客様の間では、以下の方法で守秘義務に関する義務を締結しています。 

1つ目は、調査の発注をしていただく際にこちらでひな形を用意します発注書によって締結するものです。この中に当社とお客様の双方が守るべき事項が含まれています。この中に守秘義務に関する事項を盛り込み、この書面のやり取りをもって守秘義務を締結します。発注書は必要事項を記入後にPDFデータで送付いただいていることが多いです。 

2つ目は、業務委託契約書をもって締結する方法です。こちらはクラウド契約書を利用してやりとりを行います。書面を作成してお互いが押印を行う方法もありますが、最近は希望されるお客様が少なくなっています。なお、こちらのひな形も用意しておりますが、お客様希望の仕様があればご相談に応じています。 

お客様の手間や時間などの
負荷を巻き取る

お客様に使いやすい形
情報を提供する

お客様が理解しやすい形
情報を提供する

私たちの行動や思想の根幹には「お客様には本業に集中していただきたい」という気持ちがあります。お客様が本業に集中し、新たなビジネスや挑戦をしていただくために、全ての負担を私たちが巻き取っている、というイメージです。市場調査にかかる負担を可能な限り当社が引き受けることで、お客様が新たな挑戦や事業拡大に注力できる環境を整えています。 

例えば、「お客様の手間や時間などの負荷を巻き取る」ことにおいて、当社はコロナ禍の2021年4月に創業したという背景もあり、お問合せからフォローアップまでのお客様とのやり取りを基本的にオンラインで完結できる体制を整えています。書面のやり取りもクラウドサービスを活用することで、手間を最小限に抑えられる方法を採用しています。 

「お客様に使いやすい形で情報を提供する」ために、お客様に納品するレポートは、16:9サイズや4:3(A4横)の横書き形式で作成しています。なぜこの形式なのかというと、社内向けの報告資料やプレゼン資料にそのままコピー&ペーストして活用しやすくするためです。お客様の業務負担を軽減し、その先の意思決定をスムーズに行っていただけるように配慮しています。 

「お客様が理解しやすい形で提供する」ためには、伝わる形の整理方法や先に挙げた報告会やフォローアップの実施を心がけています。また、レポートの作成に関しても、専門の校正スタッフが徹底的にチェックを行い、細部に至るまで品質管理を徹底しています。 

当社で実査を担当するスタッフは、業界歴20年以上のベテランを中心に、経験豊富なメンバーが関わっています。全てのスタッフは当社が独自に開発し、お客様に提供している市場調査スキル研修(axetimes Training)を受講していますので、専門知識を持ったスタッフによる調査をご提供できます。 

小規模な調査会社だからこそ、お客様のニーズに対して迅速に、そして柔軟に対応しています。ヒアリングの段階でお客様のニーズを的確に把握し、先回りしてご提案することを心がけています。 

おかげさまで、一度市場調査をご依頼いただいたお客様からは高い確率でリピートのご依頼をいただいています。 

満足度の高いご提案を心がけています。axetimes Researchを選択肢に加えていただけると幸いです。 

以上