実績紹介|事業企画部門

市場調査会社に調査を依頼するお客様の部門の一つに、事業企画部門があります。
事業企画部門の担当者は、市場調査の結果をどのように活用しているのか?また、アックスタイムズは事業企画部門に対してどのような調査サービスを提供し、どのような強みを持つのか?アックスタイムズ代表・橋本にインタビューをしました。

インタビュー回答者
アックスタイムズ株式会社
代表取締役 橋本規宏
聞き手:津島亜海(パートナーライター)
市場調査の依頼目的・特徴
― 事業企画部門のお客様は、具体的にどんな目的を持って調査を依頼されるのでしょうか?
― 事業企画部門における市場調査を依頼する目的 ―
- 経営計画/事業計画の策定
- マーケティング戦略/商品戦略/営業戦略/海外展開戦略の立案
- 市場の理解・顧客の理解
- ビジネスモデルの構築
- 事業判断材料
- 顧客開拓・用途開拓
- 協業先探索
- 事業予算獲得

事業企画部門のお客様は、主に以上のようなことを目的としていています。それぞれについてご説明しますね。
「経営計画・事業計画の策定」、「マーケティング戦略/商品戦略/営業戦略/海外展開戦略の立案」、「ビジネスモデルの構築」など、会社を運営し事業を推進するうえで必要となるグランドデザインを描く際に私たちのデータをご利用いただいています。なぜグランドデザインを策定する際にデータが求められるのかというと、多くのお客様はご自身の会社のことはよくご存じです。しかし、競合他社のこと、市場環境全般のことをどれくらい把握しているかというと、十分な情報を得られていない状況と聞くことがよくあります。私たちはそれらの情報を体系的に集めて整理し、レポートを作成していますので、客観的かつ体系的なデータを提供できます。そして、事業企画部門のお客様はこうした「事業判断材料」を参考にして意思決定を行います。
「市場の理解・顧客の理解」について、私がよくする話の一つにこうしたものがあります。「市場や顧客について10%の解像度しかない状態で事業判断を下すのと、80%の状態で判断するのとではどちらがよいでしょうか?」おそらく、80%の方が事業の成功率がよいはずです。そのため、究極的にいうと「事業企画部門のお客様は、正しいと思える事業判断を下すための材料として私たちのデータを利用していただいている」といえるでしょう。
また、「顧客開拓・用途開拓」や「協業先探索」など事業運営に近いシーンの調査もあります。自社のみの視点では気づけていない顧客や用途、協業先の候補などについて、洗い出すような目的の調査を実施します。
そのほか、「事業予算獲得」などの目的の調査もあります。事業企画部門にとっても事業を推進する際に予算は必須です。そして、そのビジネスの発展性や将来性が見込まれるほど、予算がつきやすいという現状があります。しかし、「この事業は可能性があります」「予算が欲しいです」と言うだけでは予算は得られません。そんな状況において、私たちの市場調査レポートが事業予算獲得のための支援材料として活用されていることがあるようです。
― 事業企画に使われる調査において、調査項目の特徴はありますか?
調査項目の特徴
- 市場規模推移
- メーカーシェア
- 競合企業
- 競合商品
- ビジネスモデル
- 顧客特徴
- 用途特徴
- 商流特徴
- 商慣習
- 政策・規制
- 技術トレンド
- 協業事例
- 海外事例
事業企画のために行われる市場調査では、市場を構成するさまざまな調査項目について整理・分析をすることで、市場解像度を高めていきます。それぞれについて補足しながらお話します。
「市場規模推移」や「メーカーシェア」は産業領域の市場調査では定番の調査項目で、特に経営計画/事業計画の策定を調査目的とされる場合においては必須のようになっています。
「競合企業」や「競合商品」、「ビジネスモデル」の調査項目についても、多くの方にイメージしていただきやすいのではないかと思います。競合する企業や商品、ビジネスモデルを客観的に調査することにより、自社のポジショニングを把握できます。これらは供給側の動きを把握するための調査項目ですが、需要側の動きを理解するための「顧客特徴」や「用途特徴」も重要な調査項目です。こうした動的な情報は、マーケティング戦略・営業戦略の立案などに役立てていただけます。
そのほかでは、市場環境を把握するような調査項目も一般的です。例えば、「商流特徴」の調査とは、商品がどのようなかたちで消費者や購入者のところまで届くのかを調べて明らかにするものです。また、「商慣習」とは、ビジネス上の取引にまつわるしきたり・ならわしのような意味を持ちます。業界によって取引形態などは結構違うことが多いのです。そのため、新しいお客様にアプローチする際に、その業界の商慣習がどうなっているのかを調査することが重要になります。さらにマクロな視点において、市場を動かす「政策・規制」や「技術トレンド」などの市場を取り巻く環境も調査します。将来的に自分たちの事業環境がどうなっていくのかを考え、事業判断の材料にしたりするためです。こうした市場視点で政策・規制や技術トレンドを見ることは、事業企画部門に使われる市場調査の特徴といえるのではないでしょうか。
アックスタイムズの強み
― アックスタイムズの調査領域の特徴や、他社と比べた際の強みを教えてください。
※「研究開発部門における市場調査活用のご紹介」での質問と同じため、同様の回答内容を掲載
このご質問については、自主企画調査をレポート販売しているサービス「axetimes Report」のページを見ていただくと、どのような調査を行っているのかを理解していただきやすいと思います。
私たちの提供するレポートのテーマは、大きく4つに分かれています。そしてこれらは、私たちがベースとする市場調査の領域になります。
ちなみに、axetimes Reportはカジュアルにリサーチ情報を手に入れていたけるスタイルの商材で、事業企画部門の方々にも頻繁に購入していただいています。
axetimesの主な調査領域
イノベーション・
スタートアップ関連

脱炭素・エネルギー関連

国策・規制ビジネス関連

住生活・
ライフスタイル関連

当社は「イノベーション」と「脱炭素」を中心とした領域にフォーカスしていて、なかでも「イノベーション・スタートアップ関連」や「脱炭素・エネルギー関連」のテーマにおいては、リサーチ業界内でも早くから取り組んでいますので、競合他社よりも強みをもつ領域ではないかと考えています。
「イノベーション・スタートアップ関連」では、海外を中心としたスタートアップ事例調査のレポートなどがあり、今スタートアップが取り組む最先端の事例は未来を予見するものなので、新規事業開発やシーズ探索、協業目的のアライアンス探索に役立つと考えています。
「脱炭素・エネルギー関連」でも、未来の技術をベースに調べることが多いですね。先端過ぎて情報が足りていない領域で、市場解像度を高められるようなリサーチ情報を提供しています。
「国策・規制ビジネス関連」は「国策・規制からビジネスを考えること」をテーマにした調査レポートを揃えていて、海外の調査パートナーとの連携による海外調査に強みを持つ当社らしさのある領域です。
「住生活・ライフスタイル関連」は「社会課題からイノベーションの種を見つける」ことをコンセプトにしています。
4つの領域でいずれにも関連するのが「未来づくり」という共通点で、情報面から「未来づくり」をご支援させていただいています。
ワンポイント
自主企画調査で既に調査実績があるため、知見を持ったリサーチャーが貴社課題に対してカスタム調査をご提案できます。
・自主企画調査(Report):アックスタイムズの調査レポートとして実施している調査
・市場調査代行(Research):お客様からご依頼をいただいたカスタムで実施する調査
市場調査を行う意義
― アックスタイムズは、事業企画のために市場調査を行う意義をどのように考えていますか?
研究開発のインタビューのなかでは、「お客様の技術環境の解像度を高めることによって、技術を推進する」というお話をしましたが、事業企画の場合は観点が少々変わります。
事業企画に関わっている方が市場調査を依頼して成し遂げたいことは、「マーケットの解像度を高める」ことです。お客様は、市場の解像度を高めることによって事業判断を行うための材料として、私たちのデータを活用します。
そのため、私たちが事業判断に資する情報を提供することによって、お客様は事業を前に進めることができます。お客様の事業戦略を支えることにつながる情報を提供できることには、大きな意義があると実感しています。
また、私たちが情報収集や市場調査を代行することによって、事業企画担当の方々に、事業を前に進めることに集中していただける環境構築をご支援できればと考えています。
事業企画部門のお客様へ
― 最後にメッセージはありますか?
私たちは「お客様を勝たせること」を意識して、市場調査による情報支援を行っています。アックスタイムズ(axetimes)の社名の由来は「analysis×experience+times」の略称で、「事実から本質を探究して時代を読む」という意味があり、市場調査会社として、リサーチ情報が正しいと思える未来を導くと信じています。
これからも、お客様の挑戦を情報面から支援していきたいと考えています。
以上

お客様の新しい挑戦を後押しする市場調査を実現します
これまでは「市場調査に依頼するほどでも…」と自社で行っていた調査も対応可能です。まずはお問合せください。
