#01 市場調査について聞いてみた!

「市場調査」を知らない人にも、市場調査の魅力、ひいてはアックスタイムズの魅力を伝えたい!ということで、アックスタイムズの中の人にインタビューしました!

聞き手:人材支援担当(アックスタイムズの人材採用を支援する外部エキスパート)

話し手:市場調査担当(市場調査業界7年目リサーチャー)

アックスタイムズでは「市場を理解するプロセス」という風に定義しています。まず「市場」というのはものが売られたり、買われたりしている、経済活動がおこなわれている場所です。それを「理解するプロセス」というのは、誰が何を売っているのか、いくらで売買されているのか等を把握するために、調べて、整理して、分析することです。調べる内容は、売買に関することだけでなく、自社の競合企業の情報や、どのくらいの売上が期待できるのかといった市場規模、関連する法規制、今までにはない新しい技術開発を行なうスタートアップ企業の動向など、さまざまなことが対象になります。

こうして、お客様が事業推進において必要としている情報を届けることが、「市場を理解するプロセス」と呼んでいる市場調査の仕事です。

インタビューの様子1
インタビューの様子1

市場調査を行うリサーチャーは裏方であり、情報を知りたいお客様が主役となります。お客様が事業や技術開発を前に進めていくなかで「このまま進んでいくと不安だな」と感じるようなとき、情報を届けることで不安を解消することが市場調査の目的です。

情報が不足しているために、進んでいくべき方向性が分からなくなること、進み始めた後でも実際に方向性があっているか不安になることがあります。そういった際に、「市場調査」によって情報を補うことで、少しずつ不安が解消され、根拠や指標をもって事業を進めていくことができます。

アックスタイムズでは「ビジネスの解像度を高める」というキーワードを使っています。靄がかかっていた状況が晴れてきて、今後の進む方向が明瞭になっていくような情報をお届けすることが私たちの仕事の目的になります。

市場調査といっても調べる範囲は広いですが、アックスタイムズでは、特に脱炭素や新たなイノベーションを生み出す領域に力を入れています。私たちは裏方にはなりますが、市場調査を行うことで、主役であるお客様が社会に必要とされている新しい技術やサービスを生み出すための支援ができますこれが市場調査の社会的な価値ではないかと思っています。

特に、アックスタイムズが力をいれている脱炭素やイノベーションというテーマは、今の世代にも役立つものですが、持続可能な社会に繋がるものであって、今の世代だけでなく、子や孫の次の世代にも価値を届けられるものです。間接的ではありますが、将来に繋がる領域の市場調査を行っていることは、アックスタイムズならでは社会的価値であり、社会にとって必要な仕事だと考えています。

「不安」という点に着目すると、自社が既に事業を展開しているような得意な領域ではなく、例えば「新しい未知の領域を開拓しようとしている人」は情報が足りていなくて不安を抱えやすいです。会社の部門でいうと、新しい事業・サービスをつくる「マーケティング部」「新規事業開発部」「経営企画部」といった部門や、新しい技術を生み出す「技術開発部」「研究開発部」といった部門が代表的です。他にも、スタートアップとの連携など新しい企業とのアライアンスを企画する部門、もっと売り上げを伸ばすために新しい販売先を開拓したいという営業部門の方も、私たちのお客様になります。

様々な方にご利用頂いておりますが、今挙げたような部門の方がお客様になりやすいですね。

市場調査をするとき、まずは「最終的にどのような情報があればよいか」を考えます。市場規模、技術、主要企業動向、規制・法令等、私たちが調査項目と呼んでいることを整理したうえで、その情報を持っている方を考え、取材まで進めていきます。

例えば、業界の動きを捉える際には「影響力が強いであろう市場シェアが高い企業はどこだろう」、技術について知りたければ「その技術を開発している大手企業やスタートアップはどこだろう」と考え、取材打診をしていきます。取材先をリストアップして、取材を開始するところから業務が進んでいきますね。

インタビューの様子2

自分が詳しくない領域や初めて聞くような内容について調査をするときはやはり大変ですね。取材先を選定する際も「誰が詳しいのだろう?」というところから始まって、更にその状況から取材のアポイントを得なければならないので、その第一歩目、二歩目が難しいと感じます。

取材をお受け頂ける場合でも、一方的に聞くだけではなく、こちらからも情報をお伝えできるように心がけているため、新しい領域の市場調査は事前準備も大変です。

ただ、この大変さが市場調査の醍醐味でもあり、アポイントを取れるかどうかといった難しい業務も腕の見せ所だと思っているので、前向きに頑張っています!

インタビューの様子2

一調査員としての意見ですが、大変なのになぜやっていられるか、というと「成長を感じられるから」です。情報の整理・分析を通じて業界の知識や人脈が増えますし、取材やアウトプットの経験を蓄積することで、その領域の専門家としての成長も感じられます。こういった実務的な成長はもちろんですが、取材先の方などの多くの出会いを通じて、責任感や社会との向き合い方など、人間性の面でも成長を感じられます。

調査した領域のことがメディアで紹介されているのを目にすると、裏方ではあるものの、社会に貢献していることを実感できることもこの仕事の魅力だと思います。

市場調査という仕事で特に大事だと思っているのが、「私たちの仕事のゴールであるお客様への情報提供は、お客様にとってははじまりである」というところです。私たちはレポートを納品したら実務的には仕事が終わりますが、そのレポート・情報を受け取ったお客様は、その情報を自社の事業に活用するために進んでいきます。情報を届けて終わりという、ひとりよがりの調査ではなく、お客様が情報を利用するシーンを想定したうえで、「どんな情報をお届けするべきなのか」「どのように情報を使って頂くか」という意識をもって、市場調査を進めていくことを大事にしています。

業務自体は同じでも、「向き合い方」に違いがあると思います。アックスタイムズは、市場調査だけを行う会社ではなく、市場調査をベーススキルとして、お客様の情報パートナーである会社を目指しています。

先ほどの「大事にしていること」と重複しますが、「お客様がこの情報をどう使っていくか」「お客様はどう事業を進めていくか」まで考えながら仕事をすることで、会社ロゴにもある「イノベーションを情報で支援する会社」としての役割を果たしています。「市場調査を終えること」に重きを置いている市場調査会社ではなく、その先である「市場調査で得た情報を利用してもらうこと」に重きを置いており、なおかつ、それを脱炭素のように社会的価値の高い領域で実践していることは、他社と一線を画すると自負しています!

インタビューの様子3
インタビューの様子3

以上

このインタビューは2024年11月14日に実施されました

聞き手:人材支援担当(アックスタイムズの人材採用を支援する外部エキスパート)
話し手:市場調査担当(市場調査業界7年目リサーチャー)